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5/27 Lesson デザイナーコース 洋服の描き方とデザイナーのデザイン画

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5/27のレッスンの内容 デザイナーコース デ ザイナーコースでは、前回間でのレッスンでデザイン画の人体のプロポーションや各部位の描き方を学びましたので、今回は洋服の描き方を学んでいきました。 服のディティールや布の動き・着用時の立体感などの描き方です。洋服の構造を押さえていく事で、バランスの取れたデザイン画が描けるだけでなく、それを形 にしていくパタンナーやモデリストへの意思表示や指示を示す事が出来ます。そうした意味合いからも、デザイナーでも基本的なパターンや洋服の構造を頭が頭 に入っていると、その後の全体の仕事も進みます。   シャネルのデザイン画とフィッティングをするシャネルの写真 シャネルの現デザイナーのカール・ラガーフェルドによる バービー人形の服のデザイン画   例えば、ボタンが来る前立て(シャツのセンターの重なる部分)の幅は1.5センチと1.5センチで3センチ。コートやジャケットであれば2センチと2センチで4センチ。という具合に、基本の寸法があります。 衿のの描き方 ジーンズのあきのファスナー部分に入るステッチの間隔や寸法の目安 や、シャツの衿腰寸法、ジャケットの衿のバランスなど、形にしていくために様々な作品や商品に触れてその構造を知っておく事・デザインや形のバリエーショ ンを知っておく事は必要です。また、そうしたわずかな寸法の変化によって、トレンド感を出して今っぽさや新しいイメージが出てくるところもあります。   アルマーニによるロンドン五輪イタリア代表ウェアのデザイン画   雑誌を見たりウィンドーショッピングしたり、試着してみたり、あるいは映画の衣装を見たりしながら様々なアイテムの構造を見ていくとデザインの発想自体も豊かに拡がっていくでしょう。 映画『アンナ・カレーニナ』衣装デザイン画 デザイナージャクリーン・デュラン   次回のスクールも前回と同じ西麻布の講習室で18:30からとなります。   *掲載されている作品・画像・文章などの無断転載・複製・デザインの利用は固くお断りします。*  Copyright 2017 株式会社エルスタイル ,All Rights Reserved

5/27 Lesson オートクチュールコース 手縫いの基礎と宮廷のファッションからマリー・アントワネットのエピソード

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5/27のレッスンの内容 オートクチュールコース 今回のオートクチュールコースでは前回の基礎縫い練習をした生地を使用し、さらに次の手縫いの基礎練習を進めました。縦に裂いた生地端をフリンジ状に糸を抜き、その生地端を折り込み、配置。触れていくうちに、布という存在から、縦糸と横糸が交差した織物を扱う(見る)感覚が出て来て、皆さんが生地の地の目を追いながら仕事をされるようになって来たのではないかと感じました。 基礎の手縫い練習   生地を配置して45度の角度で織り込み整えて、斜めじつけ をしていきました。今回は、縫い目や針目はある一定の寸法のガイドに従って縫っていき、その後は目分量で進めていきました。斜めじつけも部位や素材の厚 さ、その目的に応じて使い分けていきます。ドレスの仕立ての際にもよく使います。   斜めじつけの練習 ドレスの仕立てに絡んで、少しオートクチュールの原型が生まれたと言われるフランス宮廷の歴史の中のエピソードを添えます。 宮廷のファッションリーダーと言われたマリー・アントワネットのファッションの専属の仕立て人(デザイナー)だったローズ・ベルタンは、「王妃のファッション大臣」と称され宮廷で一目置かれていました。王妃の私室で半日以上も二人きりでこもり、新しいドレスやヘアスタイルを生み出していきます。そして服飾や工芸の文化の新しい技術やスタイルの誕生と成長の原動力となていきました。年間にして170着以上を購入していたといいますので、お針子の数は相当だったのでしょう。   ローズ・ベルタンは、1800年代にシャルル・フレデリック・ウォ ルトが「ラ・シャンブル・サンディカル・ド・ラ・クチュール・パリジェンヌ(フランス・クチュール組合)」の略称「サンディカ」を創設しますが、その前身 であるモード商人組合の略称「サンディック」の理事を務めています。      マリーアントワネットのドレスの生地見本帳のレプリカ (デザイン画と実際の生地がスクラップされています。)   バックが引き裾の宮廷衣装     イギリス風ドレス シュミーズドレス 着用時はパニエ, ローブ, ジュップ(ペチコート), ピエス・デストマを身につけていき

5/27 Lesson スペシャリストコース 職業訓練期間に入ったクラスはドレスの刺繡の本番へ

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5/27 のレッスンの内容 スペシャリストコース 10 月クラスでは、現在作成中のドレスの刺繡の本番に取りかかりました。極小スパンコールを使用し、ドレスの表地に刺繡をしていきました。極小スパンコール は、小さくて指先の間隔を掴むのが難しいですが、どの方もステッチが安定し一目事に1つづつの確実なビーズ刺繡が出来る様になってきました。   ドレスの刺繡の刺繡図案 玉止めはラインの端から6・7ミリ控えた位置にしてステッチだけで進み、端に小さな一目を入れてからビーズの刺繡といった具合に返しステッチを入れます。ラインの最後も、小さな一目を入れてから6・7ミリ折り返して返しステッチをしてから玉止めをします。 再度以下の内容を確認して進めて頂きました。 ● 刺繡の柄の向きと生地の地の目の向きの確認 ● 刺繡はじめと終わりの返しステッチ(6・7ミリ) ● 交差するポイントの美しい仕上げ方。(どちらが先に刺繡したラインか分らないような均整のとれた配置が理想) ● 程よい糸調子 4月クラスでは、引き続き基本のステッチの練習をしました。前回の直線のラインは、真っ直ぐで均整が取れた美しいものに仕上がって来ていました。またご自宅で練習された雫のステッチの細やかさには、思わず触れたくなりました。指紋の様な感じもして可愛いです。  ステッチの練習をされた方の刺繡 基礎課題では星マークやカーブ練習をし、新たに以下の様な内容をご説明しました。 ●角のステッチの美しい仕上げ方(糸調子やステッチ位置) ●カーブのステッチの進め方と注意点(カーブしていく時の針の回す方向) ● 糸調子について   課題以外に個人的な練習や応用課題、贈りものの制作に自ら取り組まれる方が増えて来ています。可能な限りご相談にお答えしています。皆さんの技術がレベルアップし、またより良い創作活動が生まれていく事を嬉しく思い応援しています。   この世界にまたひとつ‥‥私たちの記憶の中にもひとつ‥‥素敵なものが増えていく、そんな奇跡に感謝いたします。 今週も刺繡のひと時と共に、皆さんの毎日が輝きますように。 進捗状況を見てほしいという方や質問などある方はいつでもお声がけ下さい。  次回のスクールも前回と同じ西麻布の

スクールのコラム14 クリエイティブに運命を拓く未来へ 映画より

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コラム14 役者の魂がむき出しになって、霊感のない人でもゾッとしてしまうかも‥‥。「君のまなざし」という映画を見ました。作られた映画とわかっていても、本当に何かが”乗り移っている”感じがして‥‥。そこは思い出すと二度と見たくない気もするのですが、最後には不思議と霊的な世界は怖いどころか普通の事で‥‥あるいは美しくもあり‥‥ 涙しました。 美しき霊性への覚醒という視点では、ダ・ビンチ、ミケランジェロ、ラファエロ‥‥ルネッサンスの美を司る芸術家達は、神を求め続け神の美を表現するために様々な表現に挑んで来たと言われています。仕事前と後、教会に通って祈る。神の美の神秘の世界を現し出すために‥‥そんな神を求め愛する日々から、世紀を超えてその美しさが讃えられる傑作を生み大きな影響を与え続けています。     イタリアでルネッサンスの芸術文化が開花したフィレンツェ レオナルド・ダ・ヴィンチは、音楽、建築、数学、天文学、光学‥‥など様々な分野に顕著な業績と手稿を残した天才と言われ、一説には宇宙技術をも解明し、宇宙人を飼っていたなどとも言われています。 ルネサンス期の芸術家の評伝(後世の美術史の原型)を書いたジョルジョ・ヴァザーリ(1511年- 1574年 )によれば、ダ・ヴィンチの描いた『モナ・リザ』は、「その微笑は魅力的で、人間ではなく神が浮かべているようにみえる。この絵画を目にしたものは、まるでモデルが生きているかのように描かれていることに驚くことだろう」と評しました。 ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」   ミケランジェロは次の様な名言を遺しています。 I live and love in God’s peculiar light. 私は神の特別な光のなかで生き、そして愛す。 I saw the angel in the marble and carved until I set him free. 私は大理石の中に天使を見た。そして天使を自由にするために彫ったのだ。   ミケランジェロ「ピエタ」(キリストを抱く聖母マリアの像)   ラファエロの《緑野の聖母》は、宗教の異なるいかなる国の素朴な 人々をも感動させました。彼の芸術が、宗教の大衆化するバロック期に、どれほどの権威をもって君

5/20 Lesson デザイナーコース 表現の幅を広げるデザイン画の各部位の描き方

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5/20のレッスンの内容 デザイナーコース デザイナーコースでは、前回デザイン画の人体のプロポーションの描き方を学びましたので、今回は各部位の描き方を学んでいきました。顔、手、靴や足、などの描き方です。顔なども、ベースとなる基本の分量感があり、目は顔の長さの2等分の位置、鼻の頭は上から4分の3の位置などといったバランスです。 基本的な構図を手に覚えさせておくと、崩したり、省略しイメージを主にしてデザイン画を描いていく時にも、バランスが取れます。そこにはライン一本でものを言う。そんな説得力が出て来ます。 例えば、線一本でサラッと足を表現したとしても、足らしい感じや、それがシャープなスタイリングなのか、エレガントなのか、ワイルドなイメージなのかも感じさせる事が出来ます。 その表現力には、一部先天的な才能もあるかもしれませんが、後天的にひたすら書き続けて表現力を磨き極めていく場合には終わりがなく、どこまでも才能を伸ばしていく無限性がある様にも感じます。  また自分が描きたい表現の幅を広げていくために、様々な作品や物事に触れて感性を柔らかく豊かにしていく事も良いでしょう。  次回のスクールも前回と同じ西麻布の講習室で18:30からとなります。 *掲載されている作品・画像・文章などの無断転載・複製・デザインの利用は固くお断りします。*  Copyright 2017 株式会社エルスタイル ,All Rights Reserved.  

5/20 Lesson オートクチュールコース 「地直し」をした生地を使用し、手縫いの基礎練習

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5/20のレッスンの内容 オートクチュールコース 今回のオートクチュールコースでは前回「地直し」をした生地を使用し、手縫いの基礎練習を進めました。ピンの打ち方や寸法の計り方、記し付け、生地との向き合い方やフォームなど、ベースとなる部分を押さえると、余裕も生まれ美しい仕事につながります。 前回の「地直し」をした生地とぐし縫い 手縫いの基礎練習ではまつり縫いからしつけ・星止めなど、それぞれの縫い方や、用途、縫い方、針のすすめ方などを押さえ、実際にやりながら身につけていきました。皆さんが、指先の感覚になれて針を進めていかれ下のしつけなども縫い目に安定感が出てくる様子が感じられました。生地の縦糸、横糸の流れが見える様になって来た様です。   しつけ   今回は、縫い目や針目はある一定の寸法を決めて進めていきましたが、もっと細かくしたり、粗くする事もあります。纏り縫いは、何度かやり直しした方も多かったですが、下の写真の様に、黒糸でも表から見てあまり目立たないくらい丁寧に仕上げられていました。星止めなども、4ミリや5ミリくらいでしていく事もよくあります。部位や素材の厚さ、その目的に応じて使い分けていきます。  纏り縫い 手仕事は、ただ縫い合わせるというだけでなく、ゆるみや膨らみを持たせたり、フォームを整えたり美しい仕上がりをもたらし洋服に生気を与える力にもなります。 クチュリエ(縫製技術者)と呼ばれる職人の方々はこうした技術を一つ一つ熟練させMains d'or マン・ドールと呼ばれる「金の手」(価値ある技術を誇る手という意味)を自分のものにしていきます。そして様々な刺繍技法による表現で付加価値の高い芸術的な作品を創り上げていきます。 ウェディングドレスのふっくらとした仕立て  シルク糸とシルク素材 ドレスElieux   ささやかな手縫いでも皆さんがセンスの感じられる素敵な作品に仕上げて下さり、とても頼もしく思わせていただきました。手縫いの針さばきも刺繡と同じ様に、自転車に乗れるようになる時の感覚と似ていて、手が慣れれば慣れる程、自由自在にどんどん刺していく事が出来ます。   次回のスクールも前回と同じ西麻布の講習室で15:30からとなります。 *掲載されている

5/20 Lesson スペシャリストコース  オートクチュールの仕立てのドレスに施すリュネビル刺繡

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5/20 のレッスンの内容  スペシャリストコース 10月クラスでは、現在作成中のドレスの刺繡に取りかかりました。先週少し練習してみて頂いた極小スパンコールを使用し、ドレスの表地に刺繡をしていく練習をしました。ドレスの表地は、紗のような縦糸と横井との目の粗さの抜け感があり、非常に繊維も細く繊細で、引っ掛かりやすさもあります。まずはこの素材に慣れるために、同素材で練習頂きました。刺繡の糸調子も程よく縮んだり縒れたりせずに美しい仕上がりになっていました。ビーズの送りの感覚に慣れるまでは、2個の重なりやビーズの抜けを進むごとに確認していくと良いでしょう。 極小ビーズを用いたドレスの刺繡の練習課題 4月クラスでは、基本のステッチの練習をしました。ステッチは、まだ慣れないかもしれませんが、糸を引き上げるコツをつかまれスムーズになってきていますので、この調子で進めていって下さい。以下の様な内容をご説明しました。 ●図面を止める方法やコツ ●ステッチの止め方(玉止め)時のコツやポイント ● 糸の引き上げる時のコツ ●スパンコール刺繡の際のステッチの間隔やカーブの曲がり方  下図の様に針は鉛筆を持つ様な形で持って、やや生地に垂直に立てる様な形で刺していきましょう。ステッチは、幅や糸調子によって仕上がりのニュアンスが変わって来ます。ステッチにはその時の心境も現れます。緊張したり、焦ったりと心が並だっている時は、引っかかったりしてラインも乱れがちです。一方、落ち着いているときなどは、スムーズに進んでいきます。さらに心境が良い状態や、誰かに素敵なものを届けたいな.というような愛がこもると、とてもあたたかい雰囲気が出て来ます。そういった意味では、刺繡をする事で逆に癒される面もあります。   刺繡の仕方 ノートもうまく活用いただければ幸いです。参考にノートの活用例をご紹介します。着々と技術を磨かれおり、楽しんで練習に取り組まれている感じも伝わって来ます。質問などもありましたら自由に書いて頂ければと思います。毎日5分でも、刺繡の時間を取って手をならしていくのは、地道ですが近道です。習慣化する事で楽に自然な流れで身につけていく事ができます。その経験や記録、気付きは自分のもの(技術)になり、自信にもなっていくでしょう。    ノートの活用

スクールのコラム13 リバティプリントとオートクチュール刺繡の体験スクール

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コラム 13 今回は5月13日の体験スクールで素敵な作品を作って下さった方々がいらっしゃったので少しご紹介します。体験2のリバティプリントにリュネビル法のイニシャル刺繡をするコースに参加されました。体験スクールでは材料を準備させていただき、専用の刺繡道具や針は貸し出しをしています。細やかなニュアンスを表情豊かに表現する事の出来るリュネビル法の刺繡の魅力を体験頂けたらと毎月開催しています。  参加された方の作品   リバティは19世紀からプリント柄に独自の存在感を与え続けてきました。英国の「伝統」あるいは「芸術」ともいわれるリバティ。独創性を重んじ、創造的な精神がこめられたアーサー・リバティ(創始者であるオーナー)のエスプリは今も5感に訴えかけ、世界中で愛されています。  こうした柄のバリエーションから選んでいただきます そんなリバティプリントからそれぞれに好みの柄を選んで、好きな色の糸をコーディネイトして刺繡をされました。参加された皆さんと相談し合いながらの楽しいひと時。一人一人の個性やセンスが感じられます。    参加された方の作品 最初にリュネビル法の刺繡についてのご説明をし、いよいよステッチの練習がはじまると真剣に手を動かして進められました。初めての方ばかりでしたが、練習の中で糸を引き上げるコツをつかまれ、カーブや角の刺し方もマスターされました。  参加された方の作品 練習が終わるといよいよ本番。選んだプリント生地に刺繡をしていきます。練習の透ける生地への刺繡とは違って、糸を持つ左手が見えず、最初は手探りでしたが、時間と共に慣れてきてどんどん進められました。  参加された方の作品   いよいよ完成!ペーパーをはがしていくと!イニシャルの刺繡とプリントのマッチした全体像が見えて来ます。それぞれのセンスが生きた色鮮やかなイニシャルの刺繡が仕上がりました。わずかな時間でしたが、皆さんの手で素敵な作品が生み出され、リバティの豊かなプリントがより一層、生き生きと輝いて見えました。   体験2に参加された方の作品 素敵な作品を手がけて下さりありがとうございました。✨ *掲載されている作品・画像・文章などの無断転載・複製・デザインの利用は固

5/13 Lesson デザイナーコース デザインの本質的な概念 から企画プランニングの スキルを身につけるコースのスタート

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5/13のレッスンの内容  今回新たにデザイナーコースがスタートする事になりました。 デザイナーコースではデザインの本質的な概念 から、発想・創造・構想していく企画プランニングの スキルを身につけます。服のデザインからファッションショー企画へ応用していきます。 今回は服のデザインをしていく上でベースとなるデザイン画の人体のプロポーションの描き方を学び、描いていきました。デザイン画は実際の人間の体型よりもやや顔が小さめの8〜10頭身のバランスで描かれます。ウェストは顔の1.5倍程度の幅、肩幅は2.5倍などといった目安があります。  正面から見たプロポーションと斜めの角度からのプロポーションでは後者は立体として表現する技術が求められます。また重心をかける足の足首と首の中心の位置を定位置に決めるコツをつかむと、どんなポーズもバランス良く描く事が出来ます。こうした事を実際に何度も描きながら身につけていきました。数時間の間にも、とてもバランスがとれてきて、ラインが滑らかになっていく様子を目の当たりにし、これからどんなものが生み出されていくだろうととてもワクワクしました。    そうした中で良い質問をいただきました「様々なポーズを描ける様になる為に練習していくのですか?」というような内容です。 ブランドによってはデザイン画のポーズは、全てのデザイン画を同じポーズで描く場合もあります。ハンガーイラストなども、仕様書に付ける一定の寸法や型に合わせて描き、こうしたものはデザインを正確に伝える役割が大きいでしょう。 オーガンジーのモチーフのドレス Elieux   上の写真のドレスの特徴を伝えるハンガーイラスト しかしパタンナーさんやモデリストさんにデザインしたものを形にして頂く場合には、形だけでなくどんなイメージや雰囲気を持たせたいのか、デザインポイントなども伝える必要があります。様々なポーズを描ける様になるというのはイメージや雰囲気に合った表現をし作り手の創造力を引き出していくという目的もあります。 流れる様な特徴的なモチーフのイメージを伝えるデザイン画 ワイルドなイメージのブルゾンなのであれば動きのあるポーズで強いラインで描いていく。繊細で柔らかなドレスであれば、柔らかさや儚さが伝わるポー

5/13 Lesson オートクチュールコース  素材の扱い、裁断、仮縫い、本縫い、仕上げを学ぶコースがスタート

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5/13のレッスンの内容 今回新たにオートクチュールコースがスタートする事になりました。 オートクチュールコースでは一点もののオーダーデザインから形にしていく、素材の扱い、裁断、仮縫い、本縫い、仕上げ。このようなオートクチュールの技術を学びます。 今日は始めにオートクリュールの仕立てをしたドレスを実際に着せつけたり着用したりしてどんなものなのか見て触れて頂きました。内部に16本のボーンで構成されたドレスは身体の骨格に合わせたボーンの配置が成されています。外から見るとボーンは見えませんが、この構造によって肩ひもなどがなくても下がってくる事はありません。   内部に16本のバレン(ボーン)が組み込まれたドレス 内部に16本のバレン(ボーン)が組み込まれたドレス 快適に着用出来る構造での腹部の引き締めは、着物の帯を締めている 様な安定感をももたらし、更に美しく立ち姿や姿勢を保ちます。バックのレースアッツプはドレスのデザインによってみせるものもあれば内側に隠すものもあり ます。最初に身体に沿わせて来た場合から引き締めていくとレースアップ部分の幅だけでもかなり細くなりました。  身体に沿わせて引き締め 1回目 引き締め 3回目 更に両側で60㎝(片側で30㎝)以上引き締められました。もっと締められますが、今回着用下さった方の身体のサイズ自体が小さかったため、レースアップの引き締めの限界に来てしまいここでとどめました。 その後は、実際に仕立ての基本となる生地の「地直し」をしました。生地が織られた時に出てくる縦糸と横糸のゆがみや癖をとっていきます。何度も確かめながら、整えていきます。地直しは、安定した服の仕立てをするのに欠かせない工程です。立体で服のフォームを創り上げていく時、仕立ての時にデザインや生地の性質を考慮しながら行います。  縦糸と横糸の流れを見ながら地直し   地直しをした生地を使って手縫いの基礎練習をしながら、ランチョンマットを作成しました。様々な手縫いの技法がありますが、今日はぐし縫いという並縫いの様な縫い方を。どのような時に使うのか、また針のすすめ方や生地の持ち方など、職人の手つきを手に覚えさせていく様に実践していきました。一本の手縫いでも、そ