5/20 Lesson オートクチュールコース 「地直し」をした生地を使用し、手縫いの基礎練習
5/20のレッスンの内容 オートクチュールコース 今回のオートクチュールコースでは前回「地直し」をした生地を使用し、手縫いの基礎練習を進めました。ピンの打ち方や寸法の計り方、記し付け、生地との向き合い方やフォームなど、ベースとなる部分を押さえると、余裕も生まれ美しい仕事につながります。 前回の「地直し」をした生地とぐし縫い 手縫いの基礎練習ではまつり縫いからしつけ・星止めなど、それぞれの縫い方や、用途、縫い方、針のすすめ方などを押さえ、実際にやりながら身につけていきました。皆さんが、指先の感覚になれて針を進めていかれ下のしつけなども縫い目に安定感が出てくる様子が感じられました。生地の縦糸、横糸の流れが見える様になって来た様です。 しつけ 今回は、縫い目や針目はある一定の寸法を決めて進めていきましたが、もっと細かくしたり、粗くする事もあります。纏り縫いは、何度かやり直しした方も多かったですが、下の写真の様に、黒糸でも表から見てあまり目立たないくらい丁寧に仕上げられていました。星止めなども、4ミリや5ミリくらいでしていく事もよくあります。部位や素材の厚さ、その目的に応じて使い分けていきます。 纏り縫い 手仕事は、ただ縫い合わせるというだけでなく、ゆるみや膨らみを持たせたり、フォームを整えたり美しい仕上がりをもたらし洋服に生気を与える力にもなります。 クチュリエ(縫製技術者)と呼ばれる職人の方々はこうした技術を一つ一つ熟練させMains d'or マン・ドールと呼ばれる「金の手」(価値ある技術を誇る手という意味)を自分のものにしていきます。そして様々な刺繍技法による表現で付加価値の高い芸術的な作品を創り上げていきます。 ウェディングドレスのふっくらとした仕立て シルク糸とシルク素材 ドレスElieux ささやかな手縫いでも皆さんがセンスの感じられる素敵な作品に仕上げて下さり、とても頼もしく思わせていただきました。手縫いの針さばきも刺繡と同じ様に、自転車に乗れるようになる時の感覚と似ていて、手が慣れれば慣れる程、自由自在にどんどん刺していく事が出来ます。 次回のスクールも前回と同じ西麻布の講習室で15:30からとなります。...