4/28のレッスンの内容 オートクチュールコース

4/28のレッスンの内容 オートクチュールコース


オートクチュールコースでは、今回は試験に向けての説明と、練習をしていきました。いくら機械化しテクノロジーが発達しても、手描きの絵画はなくならないように、手仕事も何らかの形で残っていくでしょう。あるいは、真に洗練された手仕事こそ、ロボットやコンピュータの技術の中に、織り込んでいくことが出来たらと思います。そうした意味でも、人にしか出来ない心のこもった手仕事を大切にしていきたいものです。試験ではその手仕事を洗練されたものにしていくために、美しさとスピード、正確さを確認していきます




フランスのオートクチュールのクチュリエと呼ばれる職人の方々は、こうした技術を何年も一つ一つ熟練させ、Mains d'or マン・ドールと呼ばれる「金の手」(価値ある技術を誇る手という意味)を自分のものにしていきます。たとえどんな単純な手縫いでも繰り返され熟練されていくと、動きといい、縫い目といい、針の刺し方から糸の引き方まで、美しいものとなります。そして様々な手仕事による表現で付加価値の高い芸術的な作品を創り上げ、パリコレクションの舞台を美しく彩り、支えています。この機会に、皆さんの技術も「金の手」へと近づいていくことを願います。






そしてその後は引き続きドレスの仕立てを進めました。手縫いに慣れミシンは苦手だという方は、何度か練習を重ねて見事に長い裾のミシン縫いを終えられました。全身の集中力をミシンの抑え部分と生地端向けて、長いフレアーの裾をとうとう完走されました。周囲の私たちも興奮してしまうような劇的な変化で嬉しさがこだましました。器用な手仕事でレースをカットして縫い合わせられ、ミシンでも一技を発揮され、美しい仕上がりを見せてくださいました。その長い道のりも思い出され、感激しました。





タックがポイントのドレスの方は、何度も角度や寸法を確認してしつけをかけ、いよいよメインのディティールを形にしていきます。クオリティを求めてやり直しを避けず、さらに技術とスピードをあげて皆さんより短い時間の中で完成を目指されています。そのパッション(情熱)がドレスをより魅力的にしているようにも感じます。完成まであと少し、本当に楽しみです






 今日も素敵なクリエーションをありがとうございます。
次回のスクールもこちらで行います。







*掲載されている作品・画像・文章などの無断転載・複製・デザインの利用は固くお断りします。*
Copyright 2017株式会社エルスタイル,All Rights Reserved.












このブログの人気の投稿

5/20 Lesson オートクチュールコース 「地直し」をした生地を使用し、手縫いの基礎練習

スクールのコラム10  パリのオートクチュールのメゾンとLegeron(レジュロン)

3/17のレッスンの内容 オートクチュールコース