2/3のレッスンの内容 オートクチュールコース

2/3のレッスンの内容 オートクチュールコース

オートクチュールコースでは、引き続きコルセットのドレスのドレーピング・仕立てを進め、新たな受講生の方は基本の手縫いをしていきました。

今回は仕立ての仕上げ工程を再度ご説明し、確認していきました。特にコルセットの後ろのレースアップ部分はウェストを紐で締め10センチ近くシェイプされ引き締められる部分です。従っててこのレースアップの端の始末は、力がかかってくる部分なので、全ての重なり合う生地をすくってしっつかりと縫いこんでいく必要があります。また、ヒップのギャザーリングのあきのところも、紐をしっかりと縫いこんでおきましょう。内部構造もしっかりとしたものになり、その丁寧で緻密な仕事は全体の雰囲気も一段と洗練されたものにしていくでしょう。


一枚一枚手縫いで形作られたリーフ ドレス:Elieux



納得いくまで縫い直しをされている方や、丁寧にひと針ひとはり進める方、また生地や制作中のドレスを大切に包んで持ち運びされている方々の姿に、パリのクチュリエ達の姿を思い出しました。どんなにベテランの経験者でも、デザインを手にし作り始める時、あるいは生地と出会い触れていく時、何とも言えない真っさらな謙虚さで向き合われていました。いつものように慣れた手つきや熟練された仕事をしながらも、そのものに対する細やかな配慮や、探究心はいつもフレッシュでパッショナブルです。接着芯一枚も、何種類も試してみて最良のものを選ぶ。その生地ならではの生地の落ち感や質感を肌で感じ、まるで一体になって美しいパフォーマンスを繰り広げるかのように、新たなものが生み出されていきます。この世界に人の数の何倍も存在するであろう様々な素材の中で、一枚の生地との運命的な出会いから、人々を魅了し心も体も包み込むような素敵なものが生まれていく。そんなクリエーションの醍醐味も感じさせていただきました。


今日も素敵なクリエーションをありがとうございます。
次回のスクールもこちらで15:30からとなります。
 



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