10/28のレッスンの内容 オートクチュールコース


10/28のレッスンの内容 オートクチュールコース

オートクチュールコースでは、先週に引き続き実物大のコルセットのドレスのドレーピングや仕立てを進めました。 本人が着用し、今回は袖や衿などのディティールのドレーピングもしていきました。先週からの内容をご紹介します。

先週はタフタのロングドレスの方はシルクオーガンジーの上にチュールをドレーピングしていきました。この後に来るレースの素材をあててみてイメージしながら分量感を決めて、形にしていきました。素敵なレースの質感やゴールドパーツの刺繡が際立った上品なインパクトのある仕上がりになっていくと感じます。


ゴールドパーツの重みと質感が極上の気品をもたらします
ショートバージョンも試してみました

最終的にご本人の好みと、皆が合うと感じた方に決定 


そして今週は、柔らかなイエローのドレスをドレーピング。衿元はシルクオーガンジーを2枚重ねにした仕立てにする事に上になりました。シルクオーガンジーとレースをのせながら袖のドレーピングをしていきました。全体のシルエットやバランスもイメージしながら袖と胸元のデコルテを形にしていきました。本人の雰囲気や肌のトーン、鎖骨や首元のラインに合わせたわずかな違いにこだわり、一点もののシルエットやボリュームに仕立てていける所がオートクチュールの醍醐味でもあります。
袖のドレーピング
何度もサンプルを作り直さない一発勝負になるので、
前、後ろ、真上から見たギャザー分量など何度も確認
 

ブルーのドレスの方は、サテンの上にのせるシフォンのドレーピング をしました。シフォンが柔らかく、ラインを入れる事も大変でしたが、順に準備し進めていきました。素材に合わせてドレーピングしていく事で、何枚重ねても 自然にフィットした柔らかなものにし、細やかなフレアー分量の調整も可能です。この上に合わせていくレースのイメージも深めながら形にし、ていきます。 

サテンのシルエットもキレイに出ました
その上にくるシフォンは浮きすぎずわずかなゆるみを添えて


オートクチュールの仕立ては、常に臨機応変にそのドレスを形にしていきます。それは、素材を生かして生き物を育てていく様な繊細さがあります。皆さんに、スクールで一通りの基本を身につけて頂きたいのは、その臨機応変な仕事が行き当たりばったりな取って付けた仕事にならず、常に服としての本質を生かして応用するものにしていって頂きたいからです。

そんな事を言いながらも、まだまだ私自信も、1着でも多くの仕立てに触れて学び続けているのですが‥‥。その生地と向き合いながらまた一つ、また一つと、無限に存在する素材の可能性とシルエットの可能性に触れながら、デザインと素材、シルエットを生かすすべを発見し、喜びを感じています。

皆さんにも色々な方の作品に触れ、その人が美しくドレスを纏っていくために楽しんで手を尽くし学んで頂けたら幸いです。


今日も素敵なクリエーションをありがとうございます。
次回のスクールも前回と同じ西麻布の講習室で15:30からとなります。





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