6/10 Lesson スペシャリストコース 技術試験(2回目追試)スクール初の合格、おめでとうございます!
6/10のレッスンの内容 スペシャリストコース
スペシャリストコースの10月クラスでは、技術試験(2回目追試)を行いました。そして今回、スクール初の合格者が出ました。おめでとうございます! 一時間の中で、ステッチとビーズ刺繡の作品を美しく仕上げていく事は、熟練した技術を要するでしょう。最初時間を計って模擬試験をした時の事を覚えていますか?倍以上の時間がかかっていて、とても長い道のりに思えたのではないでしょうか?半年以上、積み重ねてきたものが、技として手に染み付いた事を実感させて頂きました。
これまでの途中経過で「もう刺繡を見たくもない。」という時期もあったのではないかと思います。それを超えられていく姿を見させて頂いて、ただただ感激しています。諦めなければ出来るという事、人には無限に可能性があるという事を実証して下さり、本当にありがとうございました。心から感謝と、祝福を贈ります。
全員で一部分ずつ分担して刺繡をしたクリムトの課題 |
皆さんの練習の足跡 これまでにこなして来た様々な課題 |
1月クラスでは、クリムトの刺繡課題に入りました。色彩の立体感のある表現は、最初に濃い色の刺繡をしていき、その間に明るい色の刺繡をしていきます(髪の毛の部分など)。 肌の部分などはステッチを用いながらも線を描くというより面を描くような滑らかさを出していきます。一つ一つステッチを進めるたびに色の配合やバランスを確認していきます。背中の表現をされている方は肩甲骨や背骨のラインの骨格のベースラインを描いてから面を描く様に進められていました。いつも構想を持って進めていかれるのが素晴らしいです。
ステッチという線、ラインでもってどれだけ絵画の柔らかな表現をする事が出来るかがポイントです。柔らかさや暖かいニュアンスはルサージュでも「愛情の物語」と言われるように、情熱や気持ち、心が映し出していくものも大きいでしょう。
4月クラスでは、スワンの刺繡課題に入りました。この課題で初めて、銀糸を使って挑戦されている方がいます。銀糸も、金糸と同様に糸の扱いが難しいですが、時々こまめに糸を扱いて糸が縒れていくのを戻し、糸調子に気を配っていく必要があります。どんな作品に仕上がっていくか楽しみですね。
そして今週はフランスの刺繡のメゾンルサージュのアトリエのバリコ レクション制作の映像(テレビ番組の録画)をお持ち下さった方がいました。試験を終え、鑑賞会をさせて頂きました。刺繡したものを燃やして(熱を与えて) 溶かしたりしているクリエイティブな制作現場の様子に驚かされました。その他にも様々な美しい技術の数々を目の当たりにし、とてもワクワクしました。
また、クリスチャンディオールの仕事の写真をご自身でスクラップされたブックも見せて下さいました。パリのアトリエでの仕立ての様子は見ているだけでドキドキして強い刺激を受けました。
クリスチャンディオールの仕立てをまとめられたBook |
写真にコメントを添えられていて写真集の様です |
お持ち下さり、素敵なひと時を本当にありがとうございました。皆のやる気や楽しみを引き出して下さる想いに、心打たれました。
今週も刺繡と共に、皆さんの毎日が輝きますように。
進捗状況を見てほしいという方や質問などある方はいつでもお声がけ下さい。
次回のスクールも前回と同じ西麻布の講習室で13:00からとなります。
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