スクールのコラム12 フランスの名作「愛が運命を切り拓く」永遠のストーリー

コラム12

今日は、不朽の名作である『美女と野獣』について少し書いてみます。ディズニーの実写映画『美女と野獣』は原作とはストーリーが違うようです。原作では、試練のもと成長するのはベルで、外見ではなく中身の大切さを学び美徳に磨きをかけていきます。一方、ディズニー版では成長するのは野獣であり、粗暴さを改め、女性を尊重して愛することを学んでいきます。ベルは自立した勇敢な女性として登場していて、現代に合わせて作られているようです。カップルや女性だけでなく男性も多く鑑賞されていました。 


映画 美女と野獣 より

4Dでは、5感の全てを通じてストーリーを体感し、メッセージが心に迫って来ました。4DXは、ディズニーのエンターティメント性とは丁度相性が良いかもしれないと思いました。コンサート・演劇・ダンス・映像・舞台美術・映像技術‥‥といった総合芸術を一度に体感した様なひと時でした。父モーリスの登場シーンでは何とも言えない世界観に引き込まれます。お城の魔法の様なディナーシーンは体験型のアトラクションを見ている様でした。

 
2Dでは、視覚と聴覚で従来からの王道のミュージカ ル映画の素晴らしさが堪能出来ました。集中して言葉を深く味わうには2Dが良いかもしれません。2回目だったという事もあるかもしれませんが、ディズニー の言葉にかけられた魔法‥‥ その美しい煌めきが心の奥まで響いてきました。 
 


映画 美女と野獣 より

 
 
劇中の言葉


【 心が通いはじめたころ、野獣が魔法の本のことでベルに対してかけた言葉

きみがいつも望んでいたことを思い出してみよう。きみの心の目でそれを見つめ、きみの心の中で感じてみよう。
Think of the one thing that you've always wanted. Now find it in your mind's eye and feel it in your heart. 


亡くなった母の面影をひたすら求めて生きて来たベルに、それまでの野獣の言葉とは思えないくらい優しい言葉がかけられます。



ベルが病気の父を見に行く事を許し、見送った後に野獣が歌った言葉】  


野獣が心震える歌声で魅せる「Evermore」(ひそかな夢運命と愛の狭間で葛藤する想いと深い愛が迫って来ます。ここは男性もこらえられず涙してました。歌詞の言葉はこちらをご覧下さい→https://www.voiceyougaku.com/beauty-and-the-beast-evermore/




【一騎打ちのシーンで野獣がガストンに向って言い返した言葉】

私は野獣ではない!
Beast:[to Gaston] I am NOT a beast!

外見の自分が本来の自分ではない!という魂の声が発せられる瞬間。ベルの愛によって、それまでの醜くかった自分を捨て去った様にも感じられます。自分自身に打ち克ったのかもしれません。



映画 美女と野獣 より


真実の言葉が美しく、心が澄んでいく様なひと時‥‥。 
  
一瞬が永遠になるために
物語が不滅になるために
愛を手放さないで‥‥
という様な訳も美しい エンドロール。  

満席でエンドロールの最後まで人が席を立とうとしない映画は本当に久しぶりでした。
新たなエンターティメント性や新技術に負けない"揺るぎない愛"が描かれています。

予定時刻の回が完売で時間をずらしましたが、待った甲斐がありました。 

美女と野獣の‥‥ 
世界の‥‥ 
愛が運命を切り拓く永遠のストーリー

深くて、とっても素敵な一日になりました。✨





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