スクールのコラム11  金糸刺しゅう(リュネビル刺繡)のリングピロー

コラム11

以前のレッスンの際に、リングピローを作りたいというご相談を下さった方が、素敵なピローを完成されました。ドナルドとデイジーを上品なパール系ゴールドの金糸で刺繡。細やかなラインの表現を正確に描く事が出来るリュネビル法の刺繡が生き、サテンの生地の上で優しくキラキラと輝きます。 





柔らかなサテンへの刺繡は糸引け(針が生地に引っかかって繊維が引っ張られ、筋のようなラインが出来てしまう事)や縮みに注意し、糸の引き加減は緩めにして丁寧に刺していく必要があります。そうした所も見事にクリアされ、生地にダメージを与える事なく美しいラインが描かれています。 

 



プリザーブドフラワーの花園につつまれたドナルドとデイジーが、パールを手に取り合う姿と溶け合ってとっても愛らしいピロー。プレゼントするご友人のイメージで素材や形を選び、形にされました。喜ばれる姿が浮かぶようで、見せていただいただけでも幸せな気持ちになります。心のこもった素敵なプレゼントを形にして下さりありがとうございました。 

 
ゴールドのケースにあふれる様に。
 



プレゼントも輝いていましたが、誰かのために黙々と作る姿にも何とも言えない美しさを感じさせていただきました。

この世界にまたひとつ‥‥ 自分の記憶の中にもひとつ‥‥ 素敵なものが増えて、そんな奇跡に感謝します。✨





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