スクールのコラム03  パリの素敵なお店。ビーズやスパンコールの”小さな博物館”

コラム3  

「ビーズやスパンコールの”小さな博物館”」
今日はリュネビル法の刺繡に使われるビーズやスパンコールの素敵なお店についてご紹介します。




 その素敵なお店のはじまりは、100年以上前にさかのぼります。1886年のウィーンで当時20歳のギュスターヴ氏とオットー・フリード氏は、 パリのモードに夢中になり、また、ボヘミアンガラス細工の創造性に魅了されていました。二人は、パリのカイロ通り13番地を拠点地に決め、ビーズやラインストーンを、服飾デザイナーや、刺繍職人、手袋職人、婦人帽子デザイナーに向けて、販売していきます。 

写真は1905年- パリのカイロ通りの店舗の前、フリード・フレールのスタッフたち。




1925年- ビーズ刺繍ドレスが大フィーバーした時代です。フリード・フレールは、有名ファッションデザイナー達に、厖大な量のビーズや、ラインストーン、スパンコール、カボションを供給 しました。

40年代(戦後)、会社は繁栄し成長し続け、商品のラインナップは、ビーズ、木製ボタン、パール、GALALITEへと展開し、事業範囲も拡大していきます。使用される材料は、プレキシガラス、ナイロン、ポリスチレン、AMBROLITE、そして世界中の新材料です。

50年代、そして60年代- フリード・フレール社は、虹色の新しいクリスタルビーズを売り出し、顧客たちを魅了します。

70年代、そして80年代- フリード・フレール社は、新しいデザイナーやパリの有名美容師達からの強い要望に答え、ビーズジュエリーと、ヘアーアクセサリーの新コレクションを創作します。

90年代- 専門家と、そして一般のお客様へのオリジナル作品の創作を展開します。



受賞

1925年-パリ、装飾美術展 『モードのためのファンテジー』グランプリ受賞

1928年-アテネのEXPOSITION 金賞受賞

1929年-カイロのフランス展、名誉証書受賞

1984年-ギャラリー・ラファイエット『フランスの所有する才能』展

1986年-『ファッション奉仕の百年』フリード・フレール社は100周年を祝い、経営者のジェラ-ル氏とベルトラン・フリード氏は、パリ市長ジャック・シラク氏より、パリ市から勲章を受章






新しい100年を迎え(創立100周年)、フリード・フレールパリ本社では、18世紀のルシアン・フリードのコレクション以来の、多様な用途に用いられるビーズコレクションが、小さな博物館のように今日も展示(販売)されています。フリード・フレールは現在、50名の才能を結集したチームによって、世界中の多くの顧客の皆様にご満足いただけるよう、クリエーションと新製品の模索を続けています。 





パリに行く時には是非訪れてみて下さい。ビーズやスパンコールが好きな方は、少し長めに時間をとっておく事をおすすめします。奥のフロアまで続く引き出しや小箱を開けて、掘り出し物の様な素敵なパーツ達に出会うと、時間があっという間に過ぎてしまうからです。  













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