スクールのコラム05 クリエイティブなものづくりに触れながら、新たなセルフブランディングを


コラム05

今回はスクールを立ち上げたときのエピソードを少しお話します。 
学校をするつもりはありませんでしたが、フランスのオートクチュールの技術者が必要となりオープンすることになりました。10年の渡仏中には、パリのアトリエで、王室衣装から受け継がれてきたオートクチュールの高級注文服の仕立て技術を生かしてモナコ王妃ご成婚時のカクテルドレスやカンヌ映画祭衣装、ウェディングドレスなどを手がけてきました。そうした経験や技術を生かして、現場の即戦力となるスペシャリストを養成していこうと決めましたが、どうしても最初は不安がありました。


モナコ王妃カクテルドレス(モデル着用)

ウェディングドレス


そんな中で決断する時に背中を押されたきっかけのひとつは、現地の仏専門校や大学のインターン(研修)先として人気が出て、5年程で数百名の様々な国籍の方々が集ってきてくれたことです。技術と自信をつけ成長していく姿に感動しとても勇気を頂きました。周囲の方々の支えも大きかったと思います。
そして
教育者としては未熟ですが、技術を伝えその人その人の個性と創造性が花開いていく事をサポートする喜びをカタチにしていこうと思いました。 その想いに共感してくださった方々の協力があって進みはじめました。


ショーの後 スタージュ(研修生)も一緒に
 
バックステージ


クリエイティブスクールという名前にしたのは‥‥
フランスに足を踏み入れた時、街自体に心を自由にしてくれるような空気が溢れていて、魂が解放される様な感覚を覚えました。ファッションやアート・建築物・街全体にクリエイティビティが感じられるだけでなく、フランス人の日常はカップの置き方ひとつとってもアートに思えました。スマートだったりキュートだったり素朴でほんわかしてたり、ユニークだったり、エレガントだったり‥‥その人その人の生活や人生そのものが自由で、その人らしい魅力と創造性に満ちている事に衝撃を受けました。





それまでの自分は、どこか皆に合わせたり流行を気にしたりして、ここまで自分らしくあることに自由ではなかったからです。そして「人は自由にものを創リだし、人生を創り出していく事が出来る」というクリエイティブなエッセンスを学ぶ事が出来るスクールに出来たらと考えました。クリエイティブなものづくりに触れると自分を知ると共に表現する事の喜びを実感します。そしてより感性が研ぎ澄まされ、考え方や行動も洗練されされていきます。その小さな積み重ねは人生をも輝かせていくことでしょう。新しい自分へと変わっていく。それはセルフブランディングをしていくということでもあるかもしれません。

皆さんの毎日が1ミリでも何か変わっていったら‥‥心から嬉しく思います。





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