1/12日レッスンの内容
スペシャリストコース 今回は7月コースの方々がビーズ刺繡をはじめられました。ビーズはよく見るとカットの大きさやガラスの粒の大きさにわずかな誤差があります。経験を重ねると数ヶ月でもその違いを指先で感じる様になってきます。大きめのビーズにはステッチも大きめにと、調整出来る様になりますと、裏面に仕上がっていく刺繡の連なりが実に美しいものになっていきます。それは、眼で見ていなくても、指先・身体が一体となって心で見えてくると言う事なのかもしれません。技術と自分が表現したいものの距離が縮まったり、あるいは表現したかったもの以上に超えていったとき、心の底から喜びが込み上げます。それが、誰かをワクワクさせたり、喜ばせたりするものになっていくのは幸せな事です。試験に向けての練習も、やらなければと迫られるよりも、そんな風に自分の技術として身に付いていく喜びを逃さないで、味わっていくと単調な練習の繰り返しも実に楽しいものになっていくでしょう。 商品化出来る刺繡を仕上げていく、後期のコースに進んだ方は、滑らかなラインを糸調子を柔らかく緩めながら進められ「自分至上一番緩めた」と言われていましたが、最初の頃の力の入った刺繡と比べるとまるっきり違って、同じ人の作品とは思えない成長ぶりでした。物理的には手の力を緩めると ラインが崩れやすいです。しかし、描いていくものへのイメージを心に描いて集中していく時、柔らかでありながらなめらかな美しいラインが描かれて、何とも言えない人の手により生み出される生き生きとしたた作品になっていきます。 一針一針を指す時の気持ちや心が形になっていくと言う事を実感されるでしょう。 オートクチュールスペシャルコース 今回も完成に近づいたドレスの確認や、仕立て・仕上げに取り組みました。オートクチュールの 刺繡と仕立てが見事に生きた作品が出来上がりつつあります。写真の刺繡は仮止めなのでまだふわっとしてますが、ここからの仕立てまたすっと美しくなっていきます。 金のスパンコールとビーズ刺繡のドレス ウエストから下の刺繡に入ります 残りの時間は少なくなりましたが、人生の中で今一つの機会を得,生み出して出会っていく一着に大切に触れていく皆さんの姿に心打たれました。ここでも、美しい心が美しい...